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DATE: CATEGORY:平成21年度
ちょっと趣味で検討してみました。
相変わらず、難儀な問題作りますね。


「被相続人A は,A 名義の財産として,甲土地建物( 時価9 0 0 0 万円),
乙マンション( 時価6 0 0 0 万円) 及び銀行預金( 3 0 0 0 万円) があ
り, 負債として, B から借り受けた3 0 0 0 万円の債務があった。
A が死亡し, A の相続人は嫡出子であるC , D 及びE だけであった。
C , D 及びE の間で遺産分割の協議をした結果, 甲土地建物及びB に対
する負債全部はC が, 乙マンションはD が, 銀行預金全部はE が, それ
ぞれ相続するということになり, 甲土地建物はC 名義, 乙マンションは
D 名義の各登記がされ, E が預金全額の払戻しを受け, B に遺産分割協
議書の写しが郵送された。
ところが, C は, B に対する債務のうち1 0 0 0 万円のみを返済し,
相続した甲土地建物をF に売却した。
この事案について, 特別受益と寄与分はないものとして, 以下の問い
に答えよ。なお, 各問いは, 独立した問いである。
1 B に対する債務に関するB , C , D 及びE 間の法律関係について
論ぜよ。
2 乙マンションは, A が, 死亡する前にG に対して売却して代金も
受領していたものの,登記はA 名義のままになっていた。この場合,
D は, だれに対し, どのような請求をすることができるか。」


小問1
遺産分割協議の内容は、債権者には対抗できない。
これしか書くことないような。
債権者の立場になってみれば、
都合よく資力がない人に債務を集められてはかないません。
この点は判例はなかったんだけど、
チラッと触れている判例あり。
http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?action_id=dspDetail&hanreiSrchKbn=01&hanreiNo=37455&hanreiKbn=01

債権者には法定相続分にしたがって1000万ずつ支払い、
相続人間で703で調整。


小問2
遺産分割の対象財産のなかに、他人物があった、という事例ですよね。
担保責任の条文911・561でしたっけ?を指摘。
それから、登記が残ってたということは、乙の取得可能性を検討してくれということでしょうかね。


遺産分割協議を解除したら、共同相続状態に遡及することになるのかな?
条文によると解除できるんだけど・・・
そうすると、
甲土地建物と預金、それと債務が共有状態。
他の法定相続人に対して、甲土地建物に持分を主張とか、払い戻した預金のうち1000万よこせと。

でも、甲は売却済みだし、払い戻した金も支払えない可能性が。
そうすると、矛先はFや銀行へ向かう。
Fに対しては共同相続と登記の問題が発生。
銀行に対しては、法定相続分1000万よこせ、という主張かな。
(しかし銀行が、遺産分割協議の書面も確認せず3000万全額払い戻すなんてことはちょっとありえない気がするのだけれど。)
Fにしても銀行にしても、分割対象財産に他人物がまじってましたなんていうまったくあずかり知らない事情で不利益を被る筋合いはないので、彼らを保護する根拠を検討すべきでしょうね。
解除前の第三者(545Ⅰ)とか、478とかで保護するんでしょうか。
銀行については、上記のような確認をしないで支払ったのだとすると、過失を認定されてしまうことになりそう。個人的には、そんなんでいいのかいな?というモヤモヤが残る結論だけれど。

乙の取得可能性については、遺産分割協議のところに94条2項を類推するんでしょうか。
しかし、もともと94条2項の保護対象でないAの相続人たちですからね。「第三者」性がない気がしますが。この辺は、最近判例でも出たのかな?


なお、遺産分割協議の不履行があった場合は解除できないという判例がありますよね。
これを比較材料にして、担保責任に基づく協議の解除できるか考えるアプローチも有効だと思いますね。
法的安定性の確保というのが判例の理由だったと思うので、担保責任解除の場合もその趣旨が妥当するということで、解除は認めない(そうすればよそ様にも迷惑をかけない)というのが良い気がします。
でも、条文をすなおに操作すると、やはり解除できてしまうわけです。条文に書いてある、というのは非常に重いので、解除できるというスジ(上記)もありかと思います。
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